かあちゃんの裏側

50を越えたオバサンが、子育てやら人生やら喋ります。

認知凸凹娘の友達

数日おきに更新したいと言いつつ、新しいパート先の仕事を覚えるのに精一杯で、ブログの更新が途絶えていました。申し訳ありません。

閲覧ありがとうございます。今回は、同級生を傷つけた時の娘の頭の中について、考えてみようと思います。

違和感を感じても、忘れる

私達の娘は、認知が凸凹(認知凸凹とは - かあちゃんの裏側)なために、小学校の高学年位になると友達と話が合わないようになってきて、半笑いで避けられたり、独りぼっちになっていたそうです。
独りぼっちになることや、陰口・悪口を言われるのが辛くて、娘が編み出したサバイバルは
[誰かと話していて、話が変だと思っても、気にせずすぐ忘れる。思い出さずに、蓄積しない。]というものでした。

この方法で、当面、仲間外れにされようと、悪口言われようと、絶望や怒りを溜めずに過ごせたため、
娘は忘却することを肯定したようです。

しかし、元々、記憶する事と記憶しない事のばらつきが激しい娘が、積極的に忘却するのですから、勉強は全く分からなくなったようです。
この後、学校の成績はどんどん下がっていきました。

友達にはひたすら同調する

更に中学では、独りぼっちへの恐怖から、話の中身が解らなくても、その場の友達の会話に合わせることを最優先にしたため、友達の話が誰かを傷つける内容だったとしても、批判せずに同意していたようです。
認知凸凹で世の中が分からない事ばかりだと、相手の話の中身をよく考える余裕が作れないようです。
これが、同級生を傷つけた(娘が同級生を傷つけた - かあちゃんの裏側)大きな原因だろうと思います。

その場しのぎの対応の果て

上記の対応を身につけたためか、[何を話しても怒ったり根に持ったりせず聞いてくれて、話を合わせてくれる子]として、メンヘラ・斑登校・元不登校など、コミュニケーションに問題を抱えがちな子が「(娘)ちゃんだけが友達~」と言って寄ってくるようになったようです。

そうして娘は、
・自分の思い通りにならないと我慢来ず、怒鳴ったり暴れる子をなだめる。
・仲間内で板挟みに苦しむ。
・友達への返信が遅れると「私が嫌いなら、死んであげる」とか言われて、ビビりながら付き合う。
などの思いをしつつ、友達づきあいをしているようです。

親としては、なにもそんな思いをしてまで友達づきあいしなくても良いのではないかと思うのですが、より辛い経験をしない限りは、娘の優先順位は変わらないでしょう。

友達づきあいの功罪

友達づきあいの経験は、他者から見た自分を知る機会や、家族以外の人間との距離の取り方を知る機会を与えてくれますが、同調する対象・しがみつく対象として付き合うなら、それは叶わないような気がします。

臨床心理士から、認知の凸凹がある子が自分の状態に気づくのは、本人以外の外部からどんなアプローチをするべきかではなく、本人が気づくのを待つしかない、と、言われました。
しかし、このまま娘の気持ちの流されように任せていては、いけないような気がするのです。