かあちゃんの裏側

50を越えたオバサンが、子育てやら人生やら喋ります。

娘が同級生を傷つけた

閲覧ありがとうございます。
今日は、娘に心理検査を受けさせるきっかけになった事件
思春期の子育て 我が家の場合 - かあちゃんの裏側
について、書こうと思います。


事件の経緯

ある日の学校の班活動の中で、話し合いに参加しない数名に、娘を含む残りの女子数名が注意しました。
軽い注意で効果があるはずもなく、だんだん注意の言葉が険しくなる中、ふざけていた女の子はだんだん注意する側に付いて、男の子一人だけがふざける側に残ってしまいました。
こうなると、女子対男子の意地の張り合いが加わり、言葉はエスカレートします。
ついに、女子側から「お前なんか学校に来るな」という言葉が出ます。女子は口々に言います。娘も言います。誰が最初に言ったのかは分かりません。私達の娘かもしれません。

翌日、その男の子は学校を休んでしまいました。
「学校に来るなと言われたから」という理由で。
学校の先生は、その男の子の班の中の女子数名を呼び出し、事情を聞きました。
そして、親への連絡が行われ、私と夫が知るに至りました。


事件の背景

休んだ男の子は、クラスの男の子達からからかわれたり、部活で問題が有ったりして、時々学校を休むことが有ったそうです。
今回休んだ後も、学校に来たり来なかったりしていたようです。


そして、男の子に乱暴な言葉を浴びせた女の子のうち、私の娘以外の子は、男の子と出身小学校も部活も同じでした。


娘の頭の中

女の子たちに対して

この事件を知った後の私達夫婦が、娘に問い詰めて知った話ですが、私の娘は、小学校高学年からは友達がいない状態だったようです。
中学校に入ってからは、友達が欲しくて、声をかけてくれた子に話を合わせることに集中したようです。
娘は、女の子達のコミュニケーションに合わせることしか考えられず、今回の事件では、その子達とその男の子の関係性が有るからこその、乱暴な言葉の応酬だということは、思いもよらないようで理解もできないようでした。
「お友達の○○ちゃんが言うのは良くて、私が言ったら悪いの?」という自他の区別への無理解は、まさに未就学児のそれです。

休んだ男の子に対して

娘は、日頃から周囲の子にからかわれているその男の子が、[楽しんでいる]と、思っていたようです。
からかいの言葉が「死ね!」であっても笑っているし、ばい菌扱いされても「ホラホラ菌を付けるぞ~!」と、追いかけているし、と。
私が中学生の頃、クラス中から嫌われた時、その男の子と同じように意地になって高笑いしたことがある―という話も、娘には理解出来なかったようです。
この、絶望を感じるほどの他人の気持ちへの無理解は、私達夫婦の、今までの子育てのすべてを否定しているように思えました。


親として出来ること

私達の娘の考えは、中学生としてあるまじき幼い発想です。
男の子にとって、幼なじみでもない子から「学校に来るな」と言われたのは、強い悪意を感じただろうと思います。
然るべき謝罪と弁明を、直接言わせたかったのですが、どう説明しても娘に理解させることができなかったので、親から親に宛ててお詫び状を書き、学校で先生の前で男の子に渡すように言って、娘に持たせました。
学校では、先生が謝罪の場を用意していましたが、ただ「ごめんなさい」と言うだけだったようです。
お詫び状のことは忘れていたのか、謝罪の後、先生が居ない所で男の子に渡したそうです。
男の子の親や先生からは、何も連絡はありません。
一年以上経ちますが、まだ怒っているのかもしれません。
先生には、お詫び状の話をしていないので、その後の話を聞くこともしていません。
もしかしたら、男の子の親には届いていないのかもしれません。

娘に対しては、驚くほど幼い思考のまま思春期まで成長してしまっているので、どこがどう幼いままなのか、これからどのように育てていけば良いのか、専門家に診断してもらって対策しなければならないことを強く感じました。


その後

子ども同士の、些細な言葉のあやだと思ってしまえば、娘の異常を見過ごしたと思います。
何を考えて行動したのか聞くことができたのは、良かったと思います。

でも、相手の男の子と親に対しては、私達には謝ることしかできません。
親が娘の状態を説明したところで、男の子が傷付いたこととは無関係です。

今度、先生に聞いてみようと思います。