かあちゃんの裏側

50を越えたオバサンが、子育てやら人生やら喋ります。

思春期の子育て 我が家の場合

ブログの初記事は、この先沢山出てくるであろう子育てについて、一人娘に心理検査を受けさせるまでのお話しからしようと思います。

娘に話が通じない

現在中学生の私の娘の、言動に違和感を感じ始めたのは、小学校高学年の頃だと思います。
当時、パートが忙しくて家にも仕事を持ち帰り、イライラして心の余裕が無かった私は、娘への「注意」が「怒号による長時間の説教」になってしまうことが多かったと思います。
いくら言っても娘が話を聞いていないことがわかるから余計に、私の怒りが吹き上がるのです。
ある漫画に「説教中の息子は、宇宙と交信している」という表現がありましたが、そんな感じです。
私と目を会わせていても、どんなに話をかみ砕いたり例えに乗せても、聞き流す。
[怒鳴っちゃイカン]と思って、静かに、論理的に話したとしてもです。

これは、私の叱り方が悪かったせいなのですが、叱り方を直せば解決する問題でもありませんでした。
それでも「直さなくてはならない所は直さなくては!」と、必死になる私を、夫はヒステリーだと思っていたようです。

夫も娘との意思疎通困難に気付く

娘が中学に上がって、勉強の成績が明確に表されるようになると、さすがに夫も娘の学習がどうなっているのか心配するようになりました。
腰が抜けるかと思うほどの、低い点数・成績を取ってくるのです。
[ルールを守らない男の子に注意して、クソババ呼ばわりされる][絶対学校を休みたがらない。係の仕事などは積極的にする]という極端な真面目さも有る子でしたが、成績は下がるばかりでした。
夫が娘と話しても、ちぐはぐな回答だったり「分かりません」が返ってくるので、夫も私が訴えていた困りゴトを少しずつわかってきたようです。

初めて学校に呼び出される・ 心理検査受診を決意

そんな時、[娘が同級生に暴言をはき、相手の子が学校を休んでしまう]という事件が起きました。
私たち夫婦は、娘の言葉がいかに相手を傷つけたものなのかを理解させようとしましたが、娘には通じませんでした。(別の記事に詳しく書きます)
本を読んだり、カウンセラーと相談していましたが、更に事件を起こしたため、ついに心理検査を受けさせることにしました。
心理検査の申し込みから結果を聞くまではかなりの期間がかかりましたが、[数値は問題無い範囲だが、検査の過程で所見有り]という診断でした。
いわゆる、「発達障害のグレーゾーン」に位置するのだろうと思います。
(所見の内容などについては、別の記事に書きます。)
夫と私は、色々な本を読んだりしながら、娘をどう育てていくのか、模索中です。

夫との関係に変化

元々、夫の勤め先は遠いので帰りは遅く、休日も少なく、私の実家は物理的にも心理的にも遥か遠いため、娘が小さいうちの子育ては、ほぼワンオペでした。
夫を好きで結婚した訳でもないし、言動に腹がたって仕方ないこともあります。
今でも好きにはなれません。
基本的に、必要以外は話しません。

しかし、娘が中学生になってから、夫婦で相談しなければ乗り越えられない問題が山積みになりました。
将来、どんな職業で生活していくのか、社会の中で生きていくために必要なスキルをどうやって身に付けさせるのか。
私達には娘に残せる財産や親類等の命綱は有りませんので、精一杯育ててやることしかできません。
[親は無くとも子は育つ]は、[犯罪者になっても構わないなら]の話だろうと思います。

自分の力で人生を切り開いていく意思と能力を娘に身に付けさせるため、どんなに嫌でも、夫と協力しなくてはならなくなりました。
私は過去に離婚していますが、今、娘のことで夫と協力していると、娘が一人立ちするまではまた離婚することは出来ないと実感しています。

[子はかすがい]は、事実でした。